私は、図書館司書として10年近く働いてきました。
図書館司書というのは、優雅なイメージに思われることが多いようですが、
実際には、結構な重労働&低賃金という環境が多いです。それでも本好きには最高の職場です。
定義的には私は「貧困層」だったようです。
にも関わらず、投資を始めて5年で、老後資金2000万を作ることができました。
図書館司書として毎日、人々の求める本を提供し続ける生活を10年近く送ってきて思うのは、
1人の人間の人生で起こる大体の問題は、本で解決できる、ということです。
自分にとっては人生で初めて経験する出来事や問題も、人類として見れば、個々の人間が繰り返し経験してきたことで、それに関しての解決法はすでにあります。
私自身も、10年かかってようやく気がついたような真実が、専門家の書いた本の中の1行にサラッと書かれていることもありました。
それを読むのに要した時間はたったの数秒です。
専門家が一生をかけて研究した成果や知識を、私たちは本を読むことでたった数時間で得ることができる。
そういう経験を何度もすることによって、私は一つのことを確信しました。
私たちができる最善のこと、それは、自分の必要とする「答え」が書かれた「正しい」本を選ぶこと。
「効率よく生きる」とか、「コスパがいい」とか、そういう話ではありません。
例えば、誰かが何かに悩んでいて、答えの見つからない迷宮で1人で悩んでいるなら、本をぜひ読んで欲しい。そこに必ず答えがあるよ、と言いたいです。
少なくとも私は、人生で何度も本に救われてきました。
なので、投資をしてみたいと思った際にも、図書館や本屋の投資コーナーの棚を眺めて、これ!という本を選んでみました。その本が「ウィリアム・オニールの成長株発掘法」でした。
今思えば、この本を選んだことは、私の投資人生において最も賢明な判断の1つだったと思います。
当時は投資の知識がゼロだったので、最初の方は1つ1つの言葉の意味を調べながら、1ページ読むのに1時間以上もかかったりしました。
読み進めていくうちに、この本が物凄い本だと思い始めました。
とにかく、具体的に、細かく、ウィリアム・オニールさんの銘柄選定のやり方だけでなく、数値基準までもがはっきりと書かれていました。
こんなに種あかしをしてしまっていいのかと驚きました。
当時の私は、金融リテラシーがゼロだったので、投資の世界はパイを奪い合うゼロサムゲームのように思っていました。
なので、自分のパイを脅かすほどに手の内を明かしてしまうオニールさんの寛大さに驚いたわけです。
今では、投資はみんなで豊かになれる世界だと知りました。
オニールさんも、そういう世界で1人でも多くの初心者が、投資の大海原で溺れることなく成功を掴めるように、自分の持てる知識を全て私たちに伝授しようとしていると感じました。
世の中に、こんなに親切な投資の本があるのかと感動すらしました。
この本で、私は一気にウィリアム・オニールおじさんのファンになりました。
そして、半年くらいかかって、ようやくその本を読み終える頃には、本の一字一句覚えるほどに、ウィリアム・オニールさんの投資の考え方、スタンス、銘柄選定の方法が全て頭に叩き込まれていました。
そのスクリーニング方法は、CAN-SLIM セレクトとオニールが命名しています。
ただ、30項目のスクリーニングを自分でやるのはかなり大変で、しばらく途方に暮れていました。
そこで、本の中で紹介されていた、ウィリアム・オニールさんが創設した金融情報サービスサイト、インベスターズ・ビジネス・デイリー(省略形・IBD)というサイトを開いてみました。
英語です。
会費も月に数千円かかるようです。
会費取るんだ、、、少しがっかりしました。
迷っているうちに、あっという間に1年くらい経っていました。昔の私はとにかく行動力がなかったのです。
先延ばしと言っても、並大抵ではなく、数年単位、最悪の場合10年くらい先延ばしにした事もあります。
そうしてある日気がついたのですが、リスト類の中に「CAN-SLIM List」というものがありました。
何ということでしょう。
私が半年間必死で勉強したスクリーニング方法は、別に自力でやらなくても良かったということが判明しました。
「あの本読まなくて良かったのでは?」という考えが一瞬頭をよぎりました。
(でも、必死で読んだ半年間は決して無駄ではなかったです。)
そうと分かれば、月に数千円の会費を躊躇する理由はもうありません。
さっそく会員になって、リストのフルバージョンを見ました。
あの時の嬉しさは今でも忘れません。
世の中で私1人だけ、投資の成功への道を示した地図を手にしているようなワクワク感。
大人になって新しいことを学ぶってこんなに楽しいのかと思いました。
こんなにすごい情報があるのに、どうして他のみんなは、その存在にすら気がついていないの?と、不思議でたまりませんでした。(今でも不思議です。)
逆に、こんなに有益な情報も日本には浸透しないなんて、英語の壁というのは、日本人にとって相当に高いのだと思いました。
かくして私は、最強のアイテムを手に入れた戦士のような誇らしい気持ちで、米国株投資家としてスタートしました。
そう、ただの図書館司書だった私が、投資初心者にも関わらず、いきなり米国株投資で順調なスタートが切れた理由。
それは、
「ウィリアム・オニールの本に出会って、IBDの会員になったから。」です。
IBDの会員になっていなかったら、今のような投資成績は絶対に達成できなかったと思います。