仕事を辞めて困ったのは、体を動かす機会が減ってしまうことです。
仕事をしていた時は、朝起きて支度して、重たいカバンを持ってバス停まで歩いて、仕事中は立ったり座ったり、階段を上がったり降りたり、しゃがんだり、おしゃべりしたり。
仕事って、それだけでエクササイズだと思うんです。お給料までもらえる、無料のジムに通っているようなものです。
図書館の仕事は地味に見えて、けっこう力仕事が多いです。
まず朝一番に、昨日戻ってきた本を元の棚に戻す、「書架返し」と呼ばれる作業があります。
片方の腕に本を10冊くらい抱えて、1冊ずつ棚に戻します。
また、棚の低いところに戻す作業では、しゃがんで立ち上がって、というスクワットと同じ動きをします。
絵本コーナーは全ての棚が子供向けに低いので、地味に地獄です。
おそらく、1日で100回くらいはスクワットをしていると思います。
それが終わったら、予約された本を棚から探して確保する作業があります。
多い時には100冊以上あって、それを30分くらいで集めなければいけない時もあります。
いかに短い時間で多くの本を集められるか、また、所定の場所に見つからない場合に、どこにある可能性が高いのか?
それを考えながら、ゲームのようにタイムを縮めるのが楽しく、私はこの作業が1番好きでした。
最高新記録は、120冊ほどを、30分くらいで集めた時。
一冊を、平均12秒ほどで拾っていったペースです。
その時は、両手に買い物かごを持って、棚から棚へ走って移動しました。
また、時間節約のため、集めた本をこまめに置きに行くことはせず、いっぱいになるまで持って走りました。
買い物かごいっぱいの本て、すごく重いです。
腕の力だけでは疲れてしまうので、胸筋にクッと力を入れると、ずっと持てるんですよ。
それを毎日、半年ほどやっていたら、胸筋がものすごく発達しました。
ある時同僚に、ザブングルずのように、「カッチカチやぞ!」って私の固い胸筋を触らせたら(もちろん女性の同僚。)、
「先輩、それは知りたくなかったです、、、。」と言われました。
そうやって集めた本を、普通の段ボール2個分くらいの大きさのコンテナに詰めて、それをヨイコラショ!と、台車に積むのですが、腰の悪い人は厳禁です。
多い時で、一夏で4人の同僚がぎっくり腰になりました。
笑ってたら、私もなりかけました。
図書館の面接では、「腰は丈夫ですか?」って聞かれます。
まあ、そんな仕事を辞めてしまったので、一気に運動不足になってしまいました。
いつもの愛犬の散歩コースで、土手の上にあがるのですが、その途中に息が切れるようになってしまって、ジムの入会を決意しました。
なので、今はジムへ行くことも私のルーティンの1部です。
ジムでは、まずフリーストレッチエリアで、1時間動画を見ながらエクササイズします。
オーストラリア発祥のLES MILLES(レス・ミルズ)というエクササイズの中の1つ、Body Balanceがお気に入りです。
これは、太極拳、ヨガ、ピラティスに、筋トレとストレッチを組み込んで、かっこいい洋楽に合わせてします。
イヤホンで聴いているので、私的には超かっこいい人になったつもりで動いていますが、
はたから見たら、ただ無言で踊ってる人です。
全部英語なので、意味は分かるような分からないような感じです。
でも、動きを真似れば良いので、問題ありません。
けっこうハードで、終わった時にはヘトヘトです。
でもこれで終わりではありません。
軽く食事をして、プールに行きます。
プールでは、歩いたり泳いだり、30分〜1時間くらいでジムは終了。
その後に行くカフェは、運動後の気だるさもあって、快適です。
ジムに行くようになって、どうしようもない怠さが消えたように思います。
「怠さ」と本当の「疲れ」は違うんですね。