投資をお小遣い稼ぎだと思ってはいけません。
投資というものをよく分かっていなかった頃は、投資をして儲けたら、好きなものが好きなように買える、なんて浅はかな願望を持っていました。
投資をしてまず気がつくのが、
「投資をして増えたお金は、使うタイミングがない」ということでした。
なぜかと言うと、投資でお金がどんどん増えると、そのお金を使ってさらにどんどんお金を増やしたくなるからです。
まるで私が「欲の皮が突っ張った」人間のように聞こえてしまうかもしれませんが、本当のことです。
投資で一番と言っていいほど大事なことは、
「複利の力」を効かせることです。
※複利の力に関しては、また別のコラムで紹介します。
けれど、利益が出るたびに株を売却して、現金化して使ってしまうと、この「複利の力」が働かなくなってしまいます。
投資の利益を使って良いのは、セミリタイアか、リタイアを果たして、資産を切り崩してもOKな段階に入った人たちだけです。
彼らはそれまでの投資で何千万もの資産を築いており、その利子4%ほどで生活費を賄えるほどになっているからです。
私のような、まだまだ「資産形成層」の人間にとって、投資のお金に手をつけるのはご法度です。
「そんなのつまらない!」と思う方におすすめなのは、
一定のベンチマークを設けて、「ご褒美」を与えることです。
例えば、資産が100万円に達したら1万円のディナーを食べる。
500万円に達したら、5万円のお財布を買う。
1000万円に達したら、10万円の旅行に行く、などです。
資産の1%以内に収まるご褒美であれば、それほど「複利の力」を棄損することはありませんし、
投資のモチベーションにもなります。