雨の日の朝の通勤って、憂鬱ですよね。
少なくとも、私はちょっと苦手でした。
外はどんより暗い。
雨の日は、車で送迎の人が増えるので、街へ通じる道は大渋滞します。
さらに、普段、自転車通勤などをしている人たちが、公共交通機関を利用するので、車内も押し合いへし合いの大混雑に。
椅子に座れない人も、ギューギューの状態で立っていて、濡れた傘が他の人に当たらないように気を遣います。
車内にはこもった空気と湿気がじっとり。
雨の日の通勤は、いつもより30分以上前に出ないと、仕事に間に合わないのですが、
服装も雨用に替えないといけなくて、だいたいその事に気がつくのが家を出る直前なので、焦ってバタバタと支度をして、慌てて傘を持って走ってバス停まで行く、なんてことも。
朝から自律神経が乱れて、その日は1日憂鬱です。
もうそれを考えただけで、家から一歩も出たくない気分になります。
そんな朝の通勤を少しでも楽しく過ごせる方法があります。
それは、1人脳内トリップをしてしまうことです。
必要な物は、
①アロマ
②ハンカチ
③音楽 or 本 です。
ラベンダーなどのアロマをハンカチに数滴垂らして、それを鼻に当てて呼吸をしながら、イヤホンをして、目をつぶって、完全に自分1人の世界に没入します。 音楽は、Enyaなどがお気に入りです。
今ならマスクにアロマスプレーをしてしまえば良いと思います。
もしくは、夢中になれる本を読むこと。集中したら、周りのノイズは聞こえなくなります。
気がついたら職場の少し手前のバス停まで来ていて、
むしろ、「あ〜楽しい時間だったな。」っていう感じです。
そういう風に自分の世界に入り込める術を知っていると、満員の車内が、むしろ自分の部屋かのように安心できる狭いパーソナルスペースに感じられるのが不思議です。
自分のまわりに、小さなシールドがあって、それに守られているような感覚。
これをするようになって、私は雨の日の通勤が少し好きになりました。
そして、後日談。
今では、雨の日の朝が大好きです。
なぜなら、仕事を辞めて出勤する必要がないから。
紅茶を淹れて、ベッドの中でそのままボケーっと雨の降る様子を見ています。
ちょっと性格悪いかもしれないけど、「まさに今、満員の車内で通勤している人がいるんだな、、、。」なんて思いを馳せながら飲む紅茶は最高に美味しいです。