自分の経験を振り返ってみて、投資を始める前までが一番大変だったと感じます。
何でも、物事は始める時が一番エネルギーを要します。
まず、知識がゼロのところから、怪しい金融商品に引っかからず、かつ、買ってすぐに値下がりするような商品を避けるだけの必要最低限の知識を身につけることが必要でした。
最近は、スマホでもずいぶん簡単に株式投資ができるようですが、ちょっと待って!と言いたいです。
そんなに簡単に始められるのはいいけど、そこにあなたの金融リテラシーは追いついていますか?
私は、家族や知り合いに投資経験者がおらず、ネットの情報から良いものを見分ける目すらなかったので、安全なところで、投資の古典の名著を読みました。
その勉強にだいたい半年間ほどかかりました。
休みの日には、近所のカフェへ行って、4時間くらい集中して一気に勉強しました。
週に2回ほどカフェへ行っていたので、週に8時間、月に64時間。半年間で384時間。
ひたすら、オニールの「成長株発掘法」という分厚い本を読み込みました。
そうしてようやく、投資の「入り口」に立てたかな?というぐらいでした。
もちろん、これと同じだけ勉強しなさい、なんて言うつもりはありません。
むしろその逆で、皆さんにはもう少し効率よく投資を始める方法をお教えしたい、それが私がみなさんにIBDをすすめる理由です。
当時の私はIBDの存在をまだ知らなかったので、銘柄選択は全て自分でやらなくてはいけないと思い込んでいて、それがなかなか実際の投資に踏み込めない理由の一つでした。
スマホでパッと始めるのは軽率すぎるにしても、私のように準備に1年近くもかかってしまうのは、少し慎重すぎるかもしれません。
それと並行して、証券会社の口座開設をしていたのですが、当時、引っ越しなども同時にしていたので、住所などで記載の不備が原因で、何度か書類が戻ってきてしまいました。
やっとマネックスの総合口座を開けたのですが、米国株には別のアプリで、別のパスワードが必要で、これまた難儀しました。
さらに、入金にも苦労しました。
銀行からマネックスの総合口座へ入金指示 → それを米国株の管理サイトへ資金振替 → そして円をドルに為替振替 で、やっと米国株の専用アプリで売買ができるという流れです。
こんなことを、モタモタしているうちに半年くらい経ってしまいました。
投資をするようになってだいぶ改善されましたが、当時の私は本当に行動力がありませんでした。
投資は別に始めなくても生きていけないわけではないので、日々の仕事や生活を言い訳に、後回しにしていました。
実際に本当に時間がなかったわけではなく、(というより、暇な時間はたっぷりありました。)人生で本当に大事なことに向き合うことから逃げている節がありました。
でも投資は、長い人生を考えると、とても大事なことです。
正直言って、まだ利益も出ていない状態でのこれらの準備は、面倒なことです。
でも、今の苦労が後に報われる日が来ます!!!
そして、投資は始めてしまえば、通常のメンテナンスはさほど大変ではありません。
さらに、投資は早く始めれば始めるほど、複利の力が多く働くので有利です。
今少し苦労をすれば、将来大きなリターンになって返ってくる。
正直、こんなにリターンの大きな投資はないように思います。
投資を始めるのをめんどくさがっていた、昔の自分に言ってあげたい。
「一生時給で働く方がもっとめんどくさい!!!」と。
いえ、投資の面白さを知った今では、そんなネガティブな理由すらも超越してしまいました。
今は、私の人生から「面倒くさい」という感情が消えました。
全ては自分主導。
やらなきゃいけないからやる、のではなく、やりたいからやる。
私が投資を始めたのは30代の後半でしたが、もっと早く、20代の頃から始めていれば良かったと後悔しています。
経済的な意味でも、精神的な意味でも。
私が投資をやるのがこんなにも遅れてしまった理由は、時間的なことよりも、メンタル的な問題が原因だったと思っています。
でも、人間、何歳でも新しいことを始めるのに遅いなんてことはありません!
80歳を過ぎてからプログラミングを勉強してアプリゲームを作ったおばあちゃんもいます。
私もそのおばあちゃんを見習って、何歳になっても新しいことに挑戦していきたいと思います。
目下のところ、70歳でフルマラソンを完走するなんて素敵だな、と夢想しています。