仕事で毎日毎日、朝から晩まで本に接していている司書は、お休みの日にどんな所でリフレッシュするでしょう?
それはもちろん書店です!書店の中でも、スターバックスコーヒーが併設された蔦屋書店が最高です。
図書館はあくまで職場なので、気になった本があっても勤務中に熟読するわけにはいきません。
ところが、書店なら、好きな本が何時間でも読み放題!
もともとカフェが好きで、本も好きで、この好きなものが2つ合体した場所は、本当に私にとっては天国のような場所です。私は、ツタヤと、スタバを組み合わせて、「ツタバ」と勝手に呼んでいます。
犬を飼っていない時は、だいたい週に3日お休みがあったら、2日はツタバで5、6時間過ごしていました。
コーヒーを買って席を確保したら、2、3冊読みたい本を持ってきます。ツタバでは、なるべくたくさんの本を読みたいので、長い小説とか、難しい本はほとんど読みません。簡単に読める実用書や、コミックエッセイ、雑誌などです。
普段、職場では、司書としてカウンターの中からフロアにいるお客さんたちを眺めています。みんな、思い思いにのんびり過ごしていて、「今日はお休みなのかな?」とか、「これからお買い物かな?」なんて、少し羨ましく感じています。
だから、自分がこうしてお客さんとしてツタバに来て、ソファにゆったり腰掛けて、コーヒー片手に本をパラパラ、なんて、普段仕事中には絶対できないことをしている、と思うと、本当に贅沢な気分になります。
しかも、図書館では予約で100人待ちみたいな本も、ここならすぐに読めちゃいます。
そうして、読み終わったらまた新しい本を2、3冊持ってきて、というのを、何度も繰り返します。
それにしても、こんなに読んでも読んでも、どんどん面白い本が世の中に出てくることは、なんて素晴らしいことなんだろうと思います。ツタバにいると、もっと知りたい!もっと読みたい!という気持ちが刺激されて、やる気に満ち溢れた気分になってきます。
ツタバが好きすぎて、ツタバの入ったビルの住人になりたいとさえ思います。自分のマンションの1階にツタバがあったら最高です。夜、お風呂に入ってから寝るまでの間だって、パジャマでツタバに来れるなんて、考えただけでワクワクします。
犬を飼うようになってからは、週に1回くらいのペースでしか来れなくなってしまって、苦肉の策で、自宅をツタバ化するという事を試みたことがあります。
リビングを片付けて、ソファとテーブルに本をたくさん積んで、コーヒーを用意して、「ツタバ感」を演出しようと思うのですが、自宅だとどうしてもだらけてしまってダメでした。やっぱりカフェは、いろんな人の目があって、ある程度の緊張感があるからいいんだな、と思います。