投資を始めるようになって、今まで自分がいかに浪費をしていたのかに気がつきました。
浪費をしてしまうのは、心のスキマを埋めたいからです。
人生に目的がないからです。
何か美味しいものが食べたい、何か買いたい、何か楽しいことがしたい。
具体的な物が決まっているわけではなくて、何でもいい何か。
これ全部、浪費です。
何か自分を満足させてくれる物。
心のスキマを、他の物や事で埋めようとしていただけです。
内側から湧き上がってくる喜びがないので、外から喜びを補っているだけ。
そうして浪費して使ったお金は、何十年という単位で考えれば一財産です。
私もずいぶんと浪費をしました。
毎日のようにした外食。
給料のほとんどを費やした衣服。
ラグジュアリーで無駄に高いホテル代。
企業は、こういう人間の心のスキマに上手く入り込む宣伝が本当に上手です。
もちろん、その時には必要な出費だと思っていました。
仕事が終わった後や、お休みの日にすることがないからです。
お金を使うことで、喜びを得ていました。
でも、本当に私に必要だったのは、
「人生の目的」だったと思います。
人生の喜びを、自分自身の内面から作り出すこと。
「消費」をしても、満足できるのはその一時だけ。
その場しのぎの喜び。
それが終わったら、また空っぽの時間が戻ってくるだけ。
だから、また欲しくなる。
それを繰り返しても、虚しさが募るだけ。
人が本当に喜びを感じられるのは、自分で何かを「生産」した時です。
喜びとは、買うものではなく、自分で作り出すもの。
それに気がつくタイミングは人それぞれ違うと思いますが、私が気がついたのは30代も後半だったので、
それまでにずいぶん浪費をしてしまったものだと後悔しています。
今は、「投資で理想の人生を手に入れたい」という目的があります。
そのために、投資をしたり、勉強をしたり、ブログを書いたり。
日々忙しくしていて、生産的な活動をしている充実感があり、
心のスキマを感じる暇がありません。
浪費が減ることに加え、今までできなかった節約もできるようになりました。
投資でお金を増やす感覚を身につけると、節約も楽しいものとなります。
節約で浮いたお金で、さらにお金を増やすことができるからです。
以前は、節約とはただ苦しいものだとばかり思っていました。
心のスキマを埋めてくれる物や事がなければ、人生とは耐え難いもののように感じていました。
お休みの日、街へ出かけるたびに外食をして、何かを買って帰っていました。
今は、衣服を買うことはあまりありません。
何か新しい服が買いたい衝動に駆られたら、それは今のファッションがマンネリ化しているというサイン。
家に帰って、手持ちの服の新しいコーディネートを考えることにしました。
これがすごく楽しくて、服をバンバン買っていた頃より、今の方が断然おしゃれが楽しくなりました。
また、外食も1週間に1度くらいの「ご褒美」にすることにしました。
以前の私は、外食が当たり前になって、特に喜びも感じなくなっていました。
贅沢のレベルがどんどんアップして、喜びの感覚がバカになっているようでした。
けれど今は、たまのご褒美なので、ものすごく楽しみで、1回1回が貴重な体験です。
多分、喜びの総量としては、今の方が大きい感じがします。
インテリアの雑貨や家具もあまり買わなくなりました。
そうやって部屋を飾るより、スッキリとした空間で過ごした方が気持ちがいいからです。
以前はただ、何も買わずに手ぶらで家に帰るのが嫌だっただけだったのだと思います。
今は、それらがなくても、1日楽しく暮らせます。
生活の中で、1度、喜びのハードルを大幅に下げたことで、
今まで何とも感じていなかった意外な事が自分にとって「ご褒美」になった、ということもあります。
例えば、仕事帰りのバスの中で音楽を聴く時間。
夜、寝る前に本を読む時間。
愛犬を撫でながら、ノンアルコールカクテルを飲む時間。
以前の私だったら、「そんなこと?」っていうレベルです。
楽しいこと=お金を使うことと思っていた自分には、信じられないほど小さなことです。
でも、日中、充実した時間を過ごしていれば、これくらい小さなことでもご褒美になるんだな、と気がつきました。
心に充足感さえあれば、あまりお金を使う必要はない、ということに気がつきました。